むがいぬのブログ

人様に無害でありたい人間が書いてます。犬はちょっと苦手です。

平安時代のサビVSサンポール

古銭収集が趣味です。

また、再度研磨することで鋳造された当時の輝きを再現することも好きです*1

 

ほんの100年前くらいにはこんな姿で人々の手を渡っていたんだ〜と思いを馳せると、とってもワクワクします。

 

しかし今年の2月に、全然綺麗にならない、難攻不落の古銭と出会ってしまいました。

 

 

*2淳化元宝くんです

 

書体が大変可愛い〜〜〜〜〜!!!!!

こちら西暦990年の中国で発行されたお金です。

日本ではちょうど平安時代の中期にあたります。一条天皇が即位している時代らしいです!どうやら!え〜〜〜〜〜〜〜〜やば〜〜〜!1000年以上の時を超えて今うちにいるのすごいな……。

 

 

ていうか、青サビやばくないですか?????

エメラルドグリーンが眩しい。

1000年分くらいの汚れやサビをガッツリ背負っていて全然綺麗にならないんです。

多少私が普段使っている液体研磨剤達では太刀打ちできず、助っ人を呼んできました

 

 

サンポールさんです

 

緑のフォルムが目に優しい超強酸性洗剤です。

風呂カビ取りに使ったら浴槽や床が悪くなるレベルで強いらしいです。

 

 

さっそく、サンポールの力を借りて磨いていきます!

 

 手順①    1、2分サンポールに漬けておきます。

 

元々の薄い緑の液体がめっちゃ濁りました。酸の”強さ”を感じます。

 

手順② チクチクのブラシで擦って浮かせたサビをこそぎます

 

漬ける→サビをブラシで落とす作業を2周ほどしたら、こんな感じになりました

 

 

 

 

 

マジ????????

想像していた五億倍ピッカピカになりました。

綺麗になって嬉しい気持ち以上に信じられないという感情がデカいです

          ↑これが               ↑こうですよ

 

サンポール強すぎません?

あと、表面のテクスチャが磨く前と結構変わっていて、実際の淳化元宝はサラサラとした細かい粒子の感じがある触り心地だとわかりました。

iPhoneの裏みたいな触り心地です。

(他の古銭もサンポールに漬けてみましたが、他のものの表面はこのような質感にならなかったので、サンポールの影響で表面が変化したのではなく、元々の性質であると考えられます)

 

 

折角ピカピカになったので!

 

 

海も時代も超えてうちに来てくれたご縁を祝して一緒にピザパーティーをしたり…

 

グーグルアースで淳化元宝の地元(中国)へ行ったり、

 

 

現代の最新技術の搭載された精密機器であるNintendo Switchを見せてあげたりしました。

 

 

私が生きてきた何百倍の時間を過ごし、これからも途方の無い年月をこの淳化元宝は生きていくのでしょう。

もちろんただの物ですので、意志を持ったり何かを語ったりすることはありません。

でも、サビや傷が物語る歴史の深さは時に人間より雄弁では無いかと思います。(今回はそのサビを根こそぎ落としてしまったんですけど)

 

 

 

最後に。

今回私が述べた古銭の知識はWikipediaを中心としたネットで学んだ情報なので間違ってたらスマソ…

もし間違いがあれば、ここ違ってますよ❤️とか優しく教えてくれると嬉しいです…

 

 

【参考動画様】

 

youtu.b

(おしまい)

youtu.be

 

 

次回更新 9月15日予定(自戒)

*1:古銭を磨くと、骨董品的価値が損なわれる可能性があります。私は投資や資産として所有していないためバカスカ磨きまくっています。

*2:淳化元宝には、真書版・草書版・行書版があり、この個体には”淳化之賽”と書いてあります。草書か行書のどっちかであり、元宝とは書かれていませんがこの古銭も淳化元宝に分類されます。